最新の統計では、生涯で乳がんを患う日本人女性は11人に1人と推定されています。女性の30~64歳では死亡原因のトップであり、罹患者数も年々増え続けています。年齢に比例して増える他のがん(*1)と異なり、乳がんは30代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。一方で60歳を過ぎてかかる人や20代で患う人もいますので、誰もがかかりうる病気として「自分ゴト」化し、日頃から関心を持つことが大切です。
![厚生労働省人口動態統計(2018年6月1日発表)より。2017年時点での日本人女性の乳がん罹患者数は14,285人](../assets/img/knowledge/img_graph_1.png)
(2018年6月1日発表)
最新の統計では、生涯で乳がんを患う日本人女性は11人に1人と推定されています。女性の30~64歳では死亡原因のトップであり、罹患者数も年々増え続けています。年齢に比例して増える他のがん(*1)と異なり、乳がんは30代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。一方で60歳を過ぎてかかる人や20代で患う人もいますので、誰もがかかりうる病気として「自分ゴト」化し、日頃から関心を持つことが大切です。
欧米諸国では、乳がん検診の受診率が70~80%と高く、検診受診率の向上に伴って、乳がんの早期発見が増え、死亡率が年々減っています。一方で、日本では国が定期的な検診受診を推奨しているものの、乳がん検診の受診率はわずか41%です。これは、OECD(経済協力開発機構)加盟国30か国の中で最低レベルに位置します。
乳がんは早期に発見し適切な治療を施すことで、90%以上の割合で治癒が期待できるがんです(*2)。 早期発見には、月1回の定期的なセルフチェックが効果的で、40歳以上の人は2年に一度のマンモグラフィ(乳房X線検査)の受診が推奨されています。 年齢に応じた正しいチェック・検診方法を身につけ習慣づけることにより、早期発見、早期治療を実現しましょう。