So-netの森 森林整備活動2011.04

So-netの森 第4回活動レポート

4月16日(土)、長野県佐久市大沢財産区に総勢28名が足を運びました。今回は新入社員の研修も兼ね、昨年大雪に見舞われ出来なかった植林作業を中心に実施しました。今回のベースキャンプは2月に竣工したばかりの「大沢森の分教場」。NPO法人信州そまびとクラブの方々から木々に関する説明を受けながら植林エリアまで徒歩で移動し、馴れない鍬を手に約800本の檜の苗木を植林するというやりがいのある作業に挑戦。 昼食後は、分教場で森林講座、キノコの植菌、木工クラフトと盛り沢山のプログラムとなりました。

分教場から森へ

分教場に到着後、大沢財産区と信州そまびとクラブの方々との「分教場開校」セレモニーを行い、作業エリアまでは3班に分かれ、春先の森林の状況について説明を受けながら移動しました。 ちなみに「So-netの森」に植林されている木は、ヒノキ、カラマツ、アカマツがほとんどでスギはないそうです。

大沢財産区浅沼議長からご挨拶
年齢がどの方向に伸びるかについて

森林整備作業(植林)

「So-netの森」看板裏手のカラマツ林が今回の植林エリアです。昨年の第3回活動で除伐作業をした場所に檜の苗木を植林するというもの。6つの班ごとにエリアを決め、等間隔で植える場所を決めて横に進みます。枯れ草等を払った上で、鍬で30センチくらいの穴を掘り、苗木を立てた状態で土を固く踏みしめて、土が乾燥しないように枯れ草等をかぶせる作業です。とはいえ、斜面で根が大きく張った土を掘る作業に大苦戦、繰り返すうちに腰と腕がガクガクに・・。しかし、小さな苗木がしっかり立てるよう頑張りました!

みな初めての植林、
お手本も真剣に聞きました
班ごとで作業エリアを分担
作業エリアは結構広いです
持ち慣れない鍬で掘り続けます
800本の目標に向かって
苗木のまわりを踏み固めます
斜面の植林に奮闘中
枯れ草をかぶせて1本完成
作業が進んだ分疲れも増してきました
カラマツが整然と並んでいます
この小さな苗木が立派に育ちますように

ノルマの800本を植えきるまでは止めることもできず、全員一体となって作業を進めた結果、タイムリミットの14時までに全て植え終えることが出来ました。

昼食休憩

植林作業後、分教場に戻りました。今回が初の本格的使用という分教場の調理場でつくられた地産の食材による料理は大きな楽しみのひとつ。皆、味噌仕立てのほうとうやシカ肉を何杯もおかわりしていました。 恒例(?)のお土産じゃんけんタイムは、ふき味噌と採れたばかりのふきのとうの争奪戦でした。

ほうとう、シカ肉、野菜の煮物
分教場内で食事
洗いものも手伝いました

体験活動「シイタケの植菌/木工クラフトづくり」

昼食休憩後は長野県林務課の泉川主査から、森林の現状についての講義が始まり、森林保全活動の大切さを再認識できました。

次にシイタケの植菌作業ということで、ほだ木に植菌する穴をドリルであける作業をペアで行い、木づちで植菌されたコマを打ち込みました。しばらく日陰に積んでおき、森の中の土に埋め、植菌したほだ木全体に菌が回って実際に食べられるシイタケが出てくるのは、来年の秋になるとのこと。キノコは、植菌したほだ木のコマから出てくるわけではなく、ほだ木全体からいくつも出てくるものだそうです。

講義で森林整備の必要性を再認識
2人1組でほだ木に穴開け
木槌で植菌のコマ打ち

最後のプログラムは、分教場の中で木工クラフトづくり。コナラの木を輪切りにしたものを、サンドペーパーでつるつるになるまで磨くと何かが出てくるというものです。果たして何が出てくるか思っていると、中心に星状の印が・・・。 ただそこまで磨くにも根気がいりましたが、記念にコースターとして持ち帰りました。

みんなでひたすら紙ヤスリ
どんなコースターになった?

おわりに

今回は、昨年大雪で出来なかった植林作業を行いました。こんな小さな苗木が30年から40年をかけて大きくなり、森林を形成していくことになります。 一度人間が手を入れた森は、その後の手入れも人間が行わなくてはなりません。植林、下草刈り、除伐、間伐を繰り返し、40年以上の年月を経て、材木として使える木を切る「主伐」と呼ばれる作業を行うことになります。
私たちが行うさまざまな作業は、森林にとってはほんの一瞬の出来事に過ぎませんが、とても大切な作業と思っています。 協力いただいた大沢財産区、信州そまびとクラブ、そして県、市の皆さま、ありがとうございました!